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            学会誌 「法と精神医療」

 

 

 

■ 学会誌「法と精神医療」は、昭和62年(1987年)から毎年刊行されています。

■ 以下に創刊号から最新号までの目次と、創刊号の「発刊のことば」を掲載します。

■ バックナンバーは市販されています。

     問い合わせ先  (株)成文堂 http://seibundoh.co.jp

第38号 2024年

論説

精神科医療の入院における人権に配慮した法制度構築に関する研究

  --- 措置入院, 医療保護入院, 任意入院経験者のインタビュー調査からの考察 ---   金澤由佳

精神科医療における暴力をどの様に捉えるか 

      --- 公立精神科病院における後ろ向きコホート研究からの考察 ---   木下英俊

クレプトマニア  --- その臨床的特徴に関する考察 ---    梁瀬まや

シンポジアム① 「窃盗症(クレプトマニア)と刑事責任能力」

シンポジアムの趣旨 について  城下裕二

窃盗症に医と法の不協和音と予定調和を見る  村松太郎

弁護人はなぜ窃盗症の責任能力を争うのか?    田岡直博

刑法理論の観点から  竹川俊也

シンポジアム②「精神保健福祉法改正をめぐって」

シンポジアムの趣旨について    星周一郎

臨床現場における影響, 懸念, 今後の法改正に求めるもの  今井淳司

精神保健福祉法改正と自治体の新たな役割  藤井千代

精神保健福祉法の国際人権及び精神保健基準からの乖離と精神保健福祉法改正の方向性  池原毅和

第37号 2023年

論説

犯行に関する精神医学的評価の枠組みについて 

  --- 裁判員裁判以降の判決文と責任能力論の検討   吉岡隆一

我が国における責任能力の判例学説史   佐野文彦

医療観察法17年間と今後の課題及び展望   竹田康二

講演

日本の司法精神医学  --- 150年を振り返る ---  中谷陽二

シンポジアム「精神保健法制は何ができたか, 何が課題か」

シンポジアムの趣旨     中島直

障害者権利条約と日弁連人権擁護大会決議  池原毅和

精神科医療の質的向上と患者の権利擁護に向けて --- 精神科救急医療および精神医療審査会制度の視点から ---  平田豊明

非自発的入院制度と人権 --- 憲法的評価の意義と限界 ---   横藤田誠

精神保健法制改革とわが国精神医療システムの検討 

    --- 入院同意能力, セーフガード, 「保護」要件 ---  吉岡隆一

追悼

​浅田和茂先生を偲んで  山本輝之

浅田和茂先生を偲ぶ   川本哲郎

第36号 2022年

座談会

責任能力論の過去・現在・未来

司会 村松太郎 安田拓人

パネリスト 浅田和茂 五十嵐禎人 田口寿子 竹川俊也 中谷陽二 箭野章五郎

論説

死刑求刑事件と責任能力  柏木宏子

精神科医療における行動制限 --- 身体的拘束について ---   柑本美和

講演

精神障害者との共生社会を求めて  岩井宜子

シンポジアム「児童虐待の現状と対策: コロナ禍での再考」

シンポジアムの趣旨     平野美紀・柑本美和

児童虐待の現状と対策 --- 相談機関としての児童相談所 ---  影山孝

児童虐待の現在における法的諸問題と弁護士の関わり 藤田香織

PCIT (親子相互交流療法) の立場から子ども虐待における養育者支援のあり方を考える 加茂登志子

少年院在院者の被害体験と支援  市川真由美

追悼

​北潟谷仁先生を偲んで  山本輝之

北潟谷仁先生を悼む   浅田和茂

第35号 2020年

講演

「法と精神医療」のこれまでとこれから   川本哲郎

論説

わが国の性犯罪者処遇について、もう一度考えてみよう ---制度見直しを見据えて---   東本愛香

責任能力事案における弁護活動 ---2つの事例を通じて---    井口光奈

英国の矯正施設における精神科医療の現状と日本の課題   岡村麻梨佳

シンポジアム「精神障害に罹患した非行少年の処遇」

シンポジアムの趣旨   柑本美和

少年院における非行少年の処遇 ---第三種少年院の意義と今後の課題---   大橋哲

精神障害に罹患した非行少年の処遇 ---思春期青年期精神医療の可能性---   井口英子

精神科病院での入院を必要とする子供と治療 ---その根底にある虐待と成果物としての非行に注目して---   吉岡眞吾

精神障害に罹患した非行少年処遇の望ましいあり方 ---刑事政策的観点から---   吉中信人

第34号 2019年

論説

精神科医療におけるインフォームド・コンセント ---日本・ドイツ刑法学における議論を中心に---   富山侑美

刑事責任能力について ---その意義と判断---    箭野章五郎

シンポジアム①「司法と医療の連携による更生支援型刑事司法を考える: 治療的司法の観点から」

シンポジアムの趣旨について  川本哲郎

治療的司法とは何か  指宿信

治療の現場から  芦沢健

弁護士の立場から  菅原直美

シンポジアム②「北海道における指定入院医療機関の設置について」

シンポジアムの趣旨について  城下裕二・北潟谷仁

指定入院医療機関が設置されていない不都合について ---弁護士の立場から---  磯田丈弘

北海道における指定入院医療機関の設置について ---裁判所の立場から---  中桐圭一

精神科医の立場から  三井信幸

北海道において医療観察法に基づく入院決定を受けた者の状況及び課題等  澤下靖典

北海道における医療観察病棟の開設について  田中央吾

第33号 2018年

論説

わが国における統合失調症の暴力  今井淳司

オランダにおける社会内処遇制度 ---再犯防止対策の一つとして---  平野美紀

講演

「認知症医療・介護と法」雑感  松下正明

シンポジアム「精神保健福祉法の改正について」

シンポジアムの趣旨について  五十嵐禎人

非自発入院制度の正当化原理 ---精神科臨床の立場から---  五十嵐禎人

非自発入院の正当化根拠 ---法律家の立場から---  横藤田誠

ガイドラインについて  椎名明大

精神保健福祉法はどこへ向かうのか  姜文江

第32号 2017年

論説

責任能力論における弁識・制御能力  竹川俊也

大阪精神医療人権センターの活動史 ---人権保障の30年---  吉池毅志

講演

精神障害者の権利とは何か?  町野朔

シンポジアム「わが国における精神障害者の強制入院について」

シンポジアムの趣旨  中島直

障害者の権利に関する条約と非自発的医療のあり方  池原毅和

保護者制度廃止(法改正)後の問題点と課題  原田豊

医療観察法申立および精神保健福祉法強制入院での警察・検察の対応の検討  吉岡隆一

 

 

第31号 2016年

論説

治療法学に基づく訴訟能力論の再検討 ---判断手続を中心に---  暮井真絵子

解離性同一性障害患者たる被告人の刑事責任能力  上原大祐

強制入院と身体拘束に対する法的規制 ---ドイツ法を中心として---  神野礼斉

講演

少年事件と児童青年精神医学  松田文雄

シンポジアム「医療観察法対象者の社会復帰促進のために医療と法にできること ---『ひろしま医療観察ネットワーク』の挑戦」---

シンポジアムの概要  司会 横藤田誠

医療観察法対象者の社会復帰促進を目指して ---「ひろしま医療観察ネットワーク」の活動を通じて---  津久江亮大郎

医療観察法の課題 ---指定医療機関の精神科医の立場から---  山口博之

医療観察法と広島弁護士会の取り組み   前川哲明

論説

中国における刑事強制精神医療手続の立法とその実施   倪潤 

第30号 2015年

論説

薬物使用障害者による自己使用罪の有責性とそれに見合った手続及び処遇についての試案  飯野海彦

死刑と精神鑑定  北潟谷仁

医療観察法通院処遇移行対象者の予後調査  永田貴子

講演

精神科医療半世紀の変遷とその将来 ---1定点よりみつめる---  高柳功

シンポジアム「薬物事犯の治療処遇 ---刑の一部執行猶予の施行に向けて---」

薬物犯罪と刑の一部執行猶予 ---量刑基準を中心として---  東山太郎

更生保護における薬物事犯者処遇の現状と課題 ---刑の一部の執行猶予制度の施行に向けて---  吉田研一郎

薬物事犯の治療処遇(刑の一部執行猶予の施行に向けて) ---精神医療の立場から---  合川勇三

シンポジアム「薬物事犯の治療処遇 ---刑の一部執行猶予制度の施行に向けて---」の開催を終えて 司会 岩井宜子

第29号 2014年

論説

責任能力における「精神の障害」 ---最近の動向を踏まえて---  水留正流

精神保健福祉法の改正について ---保護者の義務規定の削除と医療保護入院の要件の変更を中心に---   山本輝之

講演

医療観察法における通院処遇の課題  松原三郎

シンポジアム 「発達障害と法」

シンポジアムの概要  浅田和茂

自閉症スペクトラム障害が関与する事件と司法鑑定 ---現状の問題点と課題---  十一元三

事例報告 ---アスペルガー障害と量刑---  辻川圭乃

自閉症スペクトラム(広汎性発達障がい)をかかえる方に精神医療ができること ---特に青年期について---  来住由樹

特別企画 「岡江晃先生を偲んで」

岡江晃先生を悼む  前田雅英

刑事責任能力判断の新たな動向  ---岡江晃先生の遺されたもの---  川本哲郎

書評: 岡江晃著『宅間守精神鑑定書』(亜紀書房)  中島直

精神医療改革の一断面 ---岡江晃先生を偲んで---  吉岡隆一

第28号 2013年

論説

強制通院制度と薬物治療  小口芳世

責任能力に関する四つの最高裁判例を踏まえた精神鑑定の在り方について  森裕

講演

法と精神医療  ---精神科診療において感じること---  鹿島晴雄

シンポジアム 「裁判員制度と精神鑑定」

シンポジアムを終えて  村松太郎

裁判員裁判は精神鑑定をどう変えたか?  田口寿子

裁判員裁判での精神鑑定の経験例  中根潤

刑事責任能力が問題となる裁判員裁判の審理の在り方  芦澤政治

精神鑑定における捜査の重要性  中尾貴之

 

第27号 2012年

論説

医療観察法「国会報告」について  中島直

医療観察法「国会報告」からわかること・わからないこと  大杉光子

東日本大震災による福島県長期避難被災者の現状に合わせた支援を模索して  崔炯仁

ミニ・シンポジアム「保護者制度の改革と精神医療」

ミニ・シンポジアムの趣旨  川本哲郎

保護者制度の改革と精神医療  町野朔

精神科病院と地域精神科医療  ---精神科病院における保護者制度の役割---  松原三郎

法と精神医学-----家族からみて  田尾有樹子

シンポジアム「刑事精神鑑定の現状と課題」

シンポジアム「刑事精神鑑定の現状と課題」を行う趣旨  前田雅英

起訴前簡易鑑定の意義と課題 ---医療観察法、裁判員制度による変化---  平田豊明

司法精神医学からみた精神鑑定  五十嵐禎人

責任能力の判断と裁判員裁判  河本雅也

ドイツにおける「責任能力鑑定に対するミニマム要求」  安田拓人

寄稿論文

中国刑法18条における刑事責任能力とその判断  愈志杰

 

第26号 2011年

講演

成年後見制度施行10年を振り返って   新井誠

報告

ドイツにおける保安監置制度 ---期待された再犯防止政策の現実---   山中友理

“さらなる対話”を求めて ---医療観察法施行後5年の経験から---   吉岡眞吾

医療観察法における通院処遇   松原三郎

シンポジアム「成年後見の現状と課題 ---能力の定義と判定について」

成年後見鑑定の現状と課題   斎藤正彦

行為能力の基準   五十嵐禎人

民法学の立場から   久保野恵美子

家庭裁判所における成年後見開始の審判実務   青木晋

シンポジアムを終えて   岩井宜子

 

第25号 2010年

報告

暴力をふるう認知症高齢者の行動制限と介護職員の保護 ---老人福祉施設についての検討---   井原一成

裁判員制度と責任能力 ---平成19年度司法研究「難解な法律概念と裁判員裁判」の検討---   吉岡隆一

シンポジアム「心神喪失者等医療観察法の現状と見直し」

シンポジアムの概要 浅田和茂

心神喪失者等医療観察法の現状と見直しの運用の現状と見直し ---指定入院医療機関の立場から---   来住由樹

社会復帰調整官の業務の実際と課題  新谷和永

医療観察法の見直し 「日弁連意見書」と保安処分論  伊賀興一

心神喪失者等医療観察法の見直しに向けて ---法的問題点---   山本輝之

寄稿

医療観察法の幕開け前から本番への一経験 ---疑心暗鬼と「坂の上の雲」--- 八木深

 

 

第24号 2009年

報告

子どもの心の発達と社会構造の関連性を踏まえた指導の在り方 ---教育相談における精神医療的観点からの分析を通して---   

                                                                      佐保忠智

精神障害犯罪による被害者の支援の現状と課題  川本哲郎・奥村正雄・緒方あゆみ

鑑定人および裁判官の刑事責任能力判断に関わる要因の研究 ---裁判所等を通して実施した全国50事例の関係記録の分析より---   

                                                                       大澤達哉

シンポジアム「刑事責任能力と裁判員制度」

刑事責任能力と裁判員制度 ---刑法学の立場から---   林美月子

刑事責任能力判定について ---精神科医の立場から---  古茶大樹

裁判員制度と責任能力 ---問題提起と裁判所の取組み---    稗田雅洋

刑事責任能力と刑事裁判 ---市民の観点から---  古西洋

シンポジアムを終えて  村松太郎

寄稿

裁判員制度における精神鑑定 ---鑑定人の視点から---  田口寿子

 

第23号  2008年

報告

少年の刑事責任能力  渡邊一弘

少年法における司法目的と医療手段の矛盾 ---医療少年院が果たすべき本来の役割について---  西口芳伯

シンボジアム「医療観察法 ---疾病性・治療反応性をどう考えるか---」

殺人事件で医療観察法の鑑定がなされた統合失調症の2例の検討  木下顕

医療観察法の治療効果に関する事例検討報告  八木深

指定入院医療機関で経験した2事例 ---治療反応性の考察---  樽矢敏広

不処遇決定における社会復帰調整官からの視点  植松俊典

報告事例についての弁護士の観点からの検討  大杉光子

いわゆる「治療反応性」について ---法律学の視点からの事例群の分析---  水留正流

シンポジアムの司会を終えて  岡江晃

書評

安田拓人『刑事責任能力の本質とその判断』  村松太郎

ローレンス・R・タンクレディ(村松太郎訳) 『道徳脳とは何か ニューロサイエンスと刑事責任能力』  安田拓人

 

 

第20・21号  2007年

講演

精神鑑定例を通してみた精神疾患と責任能力の問題 ---個人的見解---   保崎秀夫

シンポジアム「精神医療における個人情報の保護」 

シンポジアムの概要  浅田和茂

カルテの電子化における個人情報の保護 ---医師の立場から---  菅原道哉・中村道子

カルテの電子化における個人情報の保護 ---法律家の立場から---  丸山英二

医学教育と個人情報保護法  天野隆弘

法科大学院教育と個人情報の保護  木村美隆

医療個人情報の保護について ---精神科医療における個人情報の取扱いを中心にして---  辻伸行

シンポジアムを終えて  村松太郎

講演

精神保健及び刑事司法の制度改革について ---回顧的に---  中山宏太郎

シンポジアム「自殺をめぐる法と精神医療」

シンポジアム「自殺をめぐる法と精神医療」について  横藤田誠

自殺の憲法学的検討 ---自殺の権利性をめぐって---  横藤田誠

自殺は「病理」か : 労災事例をめぐって  吉岡隆一

患者の自殺と民事責任  辻伸行

自殺等に関連し病院等の責任が問われた民事裁判の検討 (指定討論)  中島直

精神科救急からみた自殺問題  澁谷孝之

第19号  2005年

研究報告

憲法から見た心神喪失者等医療観察法                  横藤田誠

少年事件における広汎性発達障害と人格障害               高岡 健

シンポジアム「心神喪失者等医療観察法 ―わが国の精神医療の実態と今後の課題―

殺人歴のある入院者に対する光風病院の治療実態             岩尾俊一郎

英国司法精神医療と「心神喪失者等医療観察法」             村上 優

犯罪に当たる行為をおかした精神障害者に関する過去数年間の調査資料の検討                            大下 顕

心神喪失者等医療観察法の問題点の整理

―人権侵害を防ぐために何が必要か―                  大杉光子

第18号  2004年

講演

医事法学への轉進―志したこと,求めたもの―  唄 孝一

シンポジアム「精神医療の地域化と犯罪防止 ―2002年医療観察法の経緯をめぐって

「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」の概要

                                    岩井宜子

精神医療関係者の反対意見                        中島 直

刑法学者の立場から                           川本哲郎

地域精神医療の視点から                         白石弘巳

刑事司法と精神医療過程との交錯

―イギリス精神保健法改正論議から何を学ぶか―              柑本美和

第17号  2003年

逸見武光先生を偲ぶ                      熊倉伸宏

講演

成年後見制度について                        須永 醇

論説

心神喪失医療観察法案の論点 ―諸外国における議論と対応—      吉川和男

シンポジアム「カルテ開示とインフォームド・コンセント」

シンポジアムの司会を終えて                     岡江 晃

精神科医療における病院情報の公開を促進するために          平田豊明

精神科におけるカルテ開示とインフォームド・コンセントについて    中江孝行

カルテ開示とインフォームド・コンセントの法律問題          丸山英二

第16号  2002年

論説

家庭内における病理と児童青年精神医学                 山崎晃資

シンポジアム「「家庭内での暴力」対策における医療と司法の役割」

基調講演

家庭内に司法と医療はどこまで入るべきか                前田雅英

研究報告

米国におけるドメスティック・バイオレンス対策の変遷  ―警察の対応と加害者改善プログラムを中心として―                                                                                                                                          小林寿一

少年院被収容者から見た家庭内の問題                  奥村雄介

家庭内での暴力への警察の取組み                    安田貴彦

児童虐待における精神科医の役割                    中島聡美

家庭内暴力への介入のあり方

―精神科医の立場から―                        高橋紳吾

第15号  2001年

論説

アメリカにおける精神医療をめぐる法改革の功罪              横藤田 誠

シンポジアム「司法精神医学の課題と展望」

大学精神科教授の精神鑑定に対する意見 --最近のアンケート調査結果より--         白石弘己

                                              山上皓

司法精神鑑定に求めるもの --責任能力の判定基準を中心に--                               浅田和茂

弁護実務から見た司法精神鑑定と今後への期待               北潟谷 仁

指定討論      中山 宏太郎

ドイツにおける触法精神障害者に対する刑事治療処分と司法精神医学教育システムについて

                                    加藤久雄

研究報告

民事鑑定の現状と問題点                         岡田幸之

                                    安藤久美子

                                    山上皓

第14号  2000年

研究報告

イギリスにおける精神障害犯罪者の処遇                  川本哲郎

薬物乱用対策における取締処分と援助の連携のあり方            平井愼二

「禁治産者」の遺言 ―遺言能力の証明に関する問題を中心として―         村田 彰

シンポジアム「民事精神鑑定の現状と課題 --新しい成年後見制度も視野に入れて--」

成年後見制度改正についての一医療者の疑問             熊倉伸宏

民事精神鑑定に関する2~3のメモ ―民法学者の一人としての立場から―       須永 醇

民事精神鑑定の再検討 ―精神医学の立場から―                      西山 詮

民事精神鑑定の再検討 ―民法学の立場から―                      前田 泰

民事精神鑑定の実状について                           山本巌夫

民事精神鑑定と新しい成年後見制度                        白石弘巳

                                        山上 皓

イギリス法における能力概念―特に遺言能力の素描―                新井 誠

第13号  1999年

講演

精神科救急の現状と課題 ―“経済”措置から“救急”措置へ―          西山 詮                   

シンポジアム「精神保健福祉法と精神病院不祥事件の構造」

精神保健福祉法と精神病院不祥事件の構造・序説               藤岡一郎

シンポジアム「精神保健福祉法と精神病院不祥事件の構造」から見えること   長澤正範                        

大和川病院(安田系3病院の1つ)事件の経過と問題点             里見和夫

大和川病院の「不詳」事件を考える ―精神医療の現場から―            岡田 清

栗田病院事件について                                内村 修

栗田病院事件をめぐって                               梶原 徹

精神病院不祥事件を根絶するため                           田原明夫

資料

第23回(1998)法と精神保健 国際学会  英語のセッションに関する報告            加藤久雄                  

第23回 法と精神衛生 国際学会   フランス語のセッションに関する報告             田口寿子                

エイドリアン・グラウンズ  「21世紀の法精神医学」                                          川本哲郎(訳)

 

 

第12号  1998年

墨谷 葵 博士を偲んで                        大谷 實

講演

松沢病院における触法患者の実態 ―触法精神障害者の入院形態の変更をめぐる問題―  藤森英之         

中宮病院における触法患者の実態   藤本淳三                

シンポジアム 「『触法精神障害者』の治療と社会復帰」

我が国における現状と問題                       山上 皓

ドイツにおける触法精神障害者の強制入院治療と社会復帰         加藤久雄

イギリスにおける触法精神障害者の処遇 ―精神保健システムへの移送と専門治療施設—   五十嵐禎人

触法精神科患者の司法的処遇  ―アメリカ合衆国― 北村總子

「触法精神障害者」の治療と社会復帰  ―フランスの状況―    秋葉悦子

触法精神障害者の治療と社会復帰   ―イタリアの状況―  水野雅文

指定発言

展望にかえて   中谷陽二

オランダにおける精神障害犯罪者の処遇  平野美紀

第11号  1997年

講演

成年後見法の理念と課題   新井 誠                

シンポジアム 「高齢化社会と精神医療」

シンポジアムまで                          中山宏太郎

高齢化社会と精神医療                        植田孝一郎

高齢化社会と精神科医療   ―民間精神科病院の取り組み―   河崎健人

福祉からみた痴呆性老人と人権                    大國美智子

身上監護と将来の展望                        神谷 遊

書評

須永 醇編『被保護成年者制度の研究』 勁草書房(1996年)   星野 茂

 

第10号  1996年

講演

精神保健法をめぐって    高柳 功                

シンポジアム 「インフォームド・コンセントと精神医療」

各国における実情                          尾久裕紀

臨床現場からみた意思決定能力                    中島一憲

地域ケアにおける精神障害者個人情報の共有化と守秘義務        飛鳥井望

精神医療法制史から見た保護者制度                  中谷陽二

代理判断はどこまで患者を守れるか                  廣瀬美佳

自己決定権はどこまで患者を守れるか―刑事法の視点—         前田雅英

指定討論                              斎藤正彦

 

 

第9号  1995年

講演

大和川病院事件を通じて見る精神保健法                丸山哲男               

シンポジアム「『精神疾患を有する者の保護及びメンタルヘルスケアの改善のための国連原則』をめぐって」

「精神疾患を有する者の保護及びメンタルヘルスケアの改善のための原則」の概要とわが国の精神保健法                 

                                  斎藤正彦

精神保健法に基づく法的援助活動に関する福岡県弁護士会の取り組み   八尋光秀

精神医療の現場からみた国連原則                   執行経世

討論

紹介

「精神疾患を有する者の保護のための原則」の下での国際人権擁護 川本哲郎

 

第7・8号  1994年

講演

民間病院と精神保健法                      卜部圭司               

シンポジアム・精神保健法の見直しに向けて

シンポジアムの概要                       墨谷 葵

ドイツにおける精神障害者の保護                 神谷 遊

保護義務者問題について

―臨床上に見られる事態に関して―                藤本淳三

精神医療審査会活動の現状とその改善策              小池清廉

大阪府における精神医療審査会の現状等について          岡田忠典

シンポジアム・被保護成年者制度の現状と課題

被保護成年者制度の現状と課題                  須永 醇

フランス、ドイツ、オーストリアにおける被保護成年者制度の改正  岡  孝

スウェーデンにおける成年者後見制度について           菱木昭八朗

「禁治産」・「準禁治産」制度の各種法令上の効果         村田 彰

痴呆性老人の財産管理と身上監護                 新井 誠

後見・保佐と保護義務者                     安倍晴彦

責任無能力者免責の原則の再検討                 小林秀文

“Dementia”と“Next of Kin” ―被保護成年者制度と関連して―      中山宏太郎

 

第6号  1993年

論説

責任能力論の展開と犯罪者処遇の発展  ―とくにアメリカにおける動向を中心として―  墨谷 葵

「精神障害」被疑者に対する起訴猶予処分の再検討   加藤久雄

シンポジアム「精神鑑定の現状とその課題」

精神鑑定の現状とその課題                    山上 皓

―精神分裂病犯罪者の実態調査に基づく分析―           石井利文

起訴前精神鑑定をめぐる諸問題

―いわゆる簡易精神鑑定を中心に―                青木紀博

検察官による事件処理の概要                   倉田靖司

東京地方検察庁における起訴前簡易鑑定の現状                       岩下 覚 小山方子   皆川文子

 

 

第5号  1991年

講演

精神科医療領域における処遇困難例の治療のあり方   道下忠蔵

論説

成年無能力制度の再検討                    須永 醇

アメリカ刑事法における精神鑑定制度 ―ヴァージニア州を中心として― 佐伯仁志

研究報告

精神障害者とその家族の実情                  生村吾郎

 

 

第4号  1990年

講演

保護義務の法的性格と実質的機能               西原道雄

シンポジアム「保護義務者の監督義務」

保護義務者の監督義務                      飯塚和之

討論

研究報告

強制入院の正当化根拠について                熊倉伸宏

強制入院の正当化根拠                    川本哲郎

精神医療審査会について                   小澤 勲

入院患者の基本的人権といわゆる「行動制限」規定       竹中 勲

調査報告

単科精神病院における処遇困難例の実態            小野江信介

 

第3号  1989年

論説

刑事責任能力論                       中田 修

保護義務者の権利と義務 ―同意入院と監督義務をめぐって―  町野 朔

精神保健法の概要と今後の課題                大谷 實

シンポジアム

討論 「刑事責任能力について」

資料

「精神病者の保護及び精神保健サービス改革のための原則及び保障」草案について

                            中山宏太郎

 

第2号  1988年

論説

<法と精神医療>ノートから             逸見武光

精神医療改革と法  ―岩倉病院の開放化を通して―    卜部圭司

シンポジアム 「精神衛生法をめぐって」

精神衛生法改正の経緯と今後の問題点         平野龍一

精神保健法と人身の自由               長沢正範

「処遇困難者」の処遇                加藤久雄

精神医学の限界                   樫葉 明

シンポジアム 

討論「精神保健法をめぐって」

研究ノート 

訴訟能力―アメリカ法曹協会「刑事司法精神衛生基準」の提案     青木紀博

 

創刊号  1987年

発刊のことば                逸見武光

記念講演

精神医療と法                  平野龍一

責任能力について ―精神医学の立場から―    保崎秀夫

論説

「精神衛生法」と「刑法」の改正について ―とくに精神障害犯罪者の取扱いをめぐってー   加藤久雄             

シンポジアム 「精神衛生法をめぐって」

精神衛生法をめぐって 1             浅尾博一

精神衛生法をめぐって 2             町野 朔

討論「精神衛生法をめぐって」

現場の問題

教育現場からの問題提起              岩本昭造

「教育現場からの問題提起」をめぐって       朝日俊弘

「教育現場からの問題提起」に寄せて        長沢正範

 

・・・・・

発刊のことば (1987年創刊号収載)     法と精神医療学会 理事長  逸見 武光

  わが国の法と精神医療学会が発足して間もなく1年になる。その間に日本精神神経学会との共催で,精神衛生法改正の国際フォーラムを開いた。とにかくこの1年間,若い学会としてはせいいっぱいやったと思う。本学会の名称を<法と精神医療>としたのも精神衛生法改正を当面の最大課題と考えたからである。実はこの学会を組織する前に準備委員の間では他の2~3の案が出されて議論した。しかしわれわれが当面とり組まなければならないのは,精神衛生法を中心とする,日々の医療と密接に関係している課題ではないのか,という認識からこの呼称に大方の合意を得た。精神衛生法改正の作業は着々と進められているようであるが,われわれが期待する流れとは必ずしも一致していると言えない面もあるようである。
まだ当分はこの呼称でやっていかなくてはならないだろう。
 しかし,われわれの課題は精神衛生法ばかりではない。さし当って考えても,老年痴呆者の財産をどのようにすれば守れるのか,という事例から発して同様の事態は他の疾病でもおきていることに気づく。保護義務者が病者の財産を抵当に借金した例などは枚挙にいとまないと推察される。家族法学者やその実務家から<子の監護>に対する助言を求められて数年になるが,家事審判への助言としてこの課題をとり上げる精神科医は未だほとんどいない。病者の社会復帰を考えるなら労働法規ととり組む必要もでてくる。さらに労務環境の整備,逆にいえば労務起因性疾患としての精神障害を拾い出す作業も手をつけられたばかりである。伝統的な刑事法関連事項も精神医学の発展と共に根本的に考え直さなければならない時が来ている。
 多くの方々が本学会に加わって下さることをこころからお待ちしている。

  

                               昭和62年2月21日

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